温度について

フトアゴヒゲトカゲは暖かい土地に住むトカゲです。

当然日本の四季には自力では対応出来ません。

ですので、健康に過ごさせてあげるにはしっかりとした温度管理が必須となります。

温度表

我が家の場合はざっくりとこんな感じです。

夜は基本25℃にキープしております。

ちなみに・・・

ベビー→生後1ヶ月くらい、体長約20cmくらいまで
ヤングアダルト→生後2〜3ヶ月くらい、体長約20〜35cmくらい
アダルト→生後3ヶ月以降、体長35cm以上

フトアゴヒゲトカゲが暮らすオーストラリア東部は昼間は気温が高く日差しが強いですが、夜には気温が下がります。
それと似た温度変化を作ってあげるというイメージです。

バスキングスポット(35℃〜40℃)

バスキングスポットとは、フトアゴヒゲトカゲが身体を温める場所です。
食後や体温が下がった時にバスキングスポットへ行って上下から体を温めます。
お腹からも温める必要があるので、バスキングライト下には暖かくなりやすい石やシェルターを置いてあげます。

食事の後は特に重要で、バスキングスポットで身体を温めて消化を促します。

フトアゴヒゲトカゲは温度が低いと食べた餌をきちんと消化出来ません。消化されない餌は腸内に留まってしまい、消化不良や下痢等の原因になってしまいます。

UV-Aで保温を、UV-Bでカルシウムを吸収、というイメージです。

カルシウムの吸収が足りないとクル病など命にかかわる病気になってしまう可能性が高くなります。

バスキングスポットは紫外線ライト(バスキングライト)で作ります。

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↑我が家では冬季はUV-AとUV-B両方がひとつで照射できるタイプを使用。

その他の場所(20℃〜30℃)

※ベビーの間は低温に弱いので、28℃〜30℃くらいで少し暖かめに設定するのが良いようです。

その他の場所はバスキングスポットで温まりすぎた身体を冷ましたり、のんびり過ごす場所です。

強い日差しを好むフトアゴですが、体温が上がりすぎると人間同様熱中症脱水になってしまいます。高温の場所とともに、必ず低温の場所も作ってあげてください。

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↑安価な温度計もたくさんありますので、最低でも高温の場所と低温の場所には取り付けて温度を管理してください。

その他の場所・ケージ全体を温めるには保温球やヒーターを使用します。

■保温用ライト

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↑ソケットに取り付けて使用します。どちらかと言うと全体を温めるより、局所向き。

赤や青い光の保温球もあって、夜間に点灯していてもフトアゴの目には見えないので眩しくない、と聞くのですが「なんだか見えている気がする」「夜中に起きていることがある」という意見を聞いたことがあるので我が家では使用していません。

■暖突

↑ケージ全体を温めるものと言えばやっぱりコレ。ダントツ。

我が家では冬になると天井からチェーンで吊るして、温度を調整できる様にしています。
(真冬になると少し下に下げて床付近の温度を上げます。)

 

■パネルヒーター

あとひとつフトアゴ飼いの皆さまが使用しているのが、こちらのパネルヒーター。

 

水濡厳禁なので、ケージの下に敷いてケージの外から温めます。(直接温めると低温やけどの危険もあるので、ケージの外側から温めるのが程よいようです)

夜寝るときに床が冷えるので、お腹を冷やさない様に温めてあげます。

温かい場所を覚えると毎晩パネルヒーターの上で寝る様になります。

 

 

 

そして、最後は仕事やなにやらで忙しい現代人のフトアゴ生活の強い味方

■サーモスタット

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こちらはライトの所でも紹介していますが、温度管理の強い味方です。

温度に関しては2種類の設定が出来ます。

高温温度設定と低温温度設定です。

 

●設定の温度より温度が高くなるとバスキングライトや保温ライトのスイッチが切れる。

●低温温度設定は、設定の温度より温度が低くなると、バスキングライトや保温ライトのスイッチが入る。

●時間が来ればライトのON/OFF。

などが出来ます。

要するに、設定した温度でケージ内を保てるのです。

 

例)昼間・・・バスキングスポットが40℃を超えたら切れる様に設定。

夜間・・・ケージ内の温度が20℃より低くなったらスイッチが入る様に設定。

朝7時にバスキングライト点灯、17時にバスキングライト消灯。

 

というイメージです。

 

 

一日中家にいられない方には必須アイテムかと思います。

少しお値段は張りますが、一台あるととっても助かります。

 

お座りして暖をとる黒龍くん
↑おすわりして暖をとる黒龍くん。

 

※当ブログ内に書かれている内容はあくまで個人が調べたり、経験した内容です。

参考程度でご覧いただけると幸いです。

万が一トラブルが起きても自己責任でお願いいたします。

個体によって全て違いますので、よく観察してその子にベストの環境を作ってあげてください。

ライトについて

ライトは保温と紫外線吸収のために必要になります。

こちらは飼育者様によってかなり様々ですのであくまで我が家の例です。

ライト点灯を待つフトアゴヒゲトカゲ
(AM6:00。ライト点灯待ち)

 

紫外線ライト(バスキングライト)

フトアゴヒゲトカゲは本来、とても紫外線の強い砂漠地帯に生息しています。
そのため、紫外線は必須なのです。
特に食後のバスキング(日光浴)は消化をするにあたり、とても大切になってきます。
紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、ライトもその2種類があります。
(UV-AとUV-Bが一台で照射出来る便利なライトもあります)

↓我が家ではUV-AとUV-Bが一体になったこちらの”ハイパーサン”を使用。

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ただ、ハイパーサンは80W以上しか無いようで飼育環境によっては夏の間は使用できません。
(温度が上がりすぎるので)

UV-AとUV-Bは効果が違うので、必ず両方必要です。

※十分な太陽の光を浴びられる環境の場合はこの限りではありません。

●UV-Aライト

・UV-Aの仕事
UV-Aを浴びる事により、新陳代謝や脱皮を促し、食欲増進の効果があります。

食欲が無い場合でも太陽の光を浴びる事で回復したりするのはこのためかと思っています。

夏→温度が上がりすぎるので、25W〜50Wを使用。

冬→保温効果も期待して80W〜100Wを使用。

※ケージのサイズによって、生体とライトが近すぎると100Wなど強い光によって目にトラブルがある事があるようです。

我が家でも60cmのケージで100Wを使用していたときに、涙目と目やにで悩まされました。

ライトのワット数を下げると改善されました。

UV-Aはガラスを透過するので、窓のある部屋ならそこそこ吸収は出来るようです。

●UV-Bライト

・UV-Bの仕事
体内でビタミンD3を作り出すのに必要なのが、UV-B。

ビタミンD3の仕事はというと、カルシウムを吸収する事。

ビタミンD3が足りないと、どれだけカルシウムを摂取しても体に吸収されないのです。

カルシウムが体に吸収されないと、くる病などの骨の病気にかかりやすくなってしまいます。

(くる病は一度かかると完治は難しく、歩く事もままならなくなり、かわいいフトアゴちゃんにとても辛い思いをさせる病気です)

そして、UV-Bはガラスを透過しない

要するに、窓を閉めた部屋の中には入ってこないのです。

(窓を開けたところで、ケージのガラスやアクリルも透過しないのでフトアゴちゃんまでは届きません)

冬の間は外で日光浴をさせてあげる事も出来ず自然のUV-Bを浴びる事は困難になりますので、

UV-Bライトの活用をしてあげる事を強くおすすめいたします。

夏の間など、暖かい季節は少しの時間でも太陽の光での日光浴がやはり一番です。

太陽光はやはりライトとは比べ物にならない量の紫外線を吸収させてくれるようです。

 

保温用ライト

文字通り、ケージ内を保温するライトです。

バスキングライトでは足りない温度を補う役割のイメージです。

夏は不要な場合が多いです。
(環境によって異なるので、ケージ内の温度をよく確認してください)
冬は、バスキングライトが消えると一気に温度が下がるので適温に保つために必須なアイテムです。

↓我が家では光の出ないエミートNEOを使用。

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赤や青の光は爬虫類の目には見えないらしく、赤い光や青い光でムーディな雰囲気の保温球もあります。

しかし、「点灯すると起きる」という声をちらほら聞いた事があるので私は光の出ないタイプを使用しています。

万が一見えていたら眩しいと思うので・・・。

ざっとまとめると・・・(我が家の場合)

◉夏 昼:UV-A50W+UV-B26W
夜:なし

◉冬 昼:UV-A&UV-B一体型80W+エミートNEO100W
夜:エミートNEO100W

という感じです。

ケージサイズや素材によってワット数も変える必要がありますので、よく観察して適温を作ってあげてください。

 

プラスα

ライトの点灯は、タイマーがあるととても便利です。
朝寝坊したり、夜帰宅がおそくなっても時間がくれば点灯・消灯をしてくれます。

物によっては温度が上がりすぎると勝手に切れる、下がりすぎると点くという優れものもあります。
ちょっぴりお高いですが導入をおすすめします。

↓我が家でも使用していますが、とても助かっています。

 

 

※当ブログ内に書かれている内容はあくまで個人が調べたり、経験した内容です。
参考程度でご覧いただけると幸いです。
万が一トラブルが起きても自己責任でお願いいたします。
個体によって全て違いますので、よく観察してその子にベストの環境を作ってあげてください。

※間違いやご指摘がありましたらコメントを頂けますと幸いです。