ライトは保温と紫外線吸収のために必要になります。
こちらは飼育者様によってかなり様々ですのであくまで我が家の例です。
(AM6:00。ライト点灯待ち)
紫外線ライト(バスキングライト)
フトアゴヒゲトカゲは本来、とても紫外線の強い砂漠地帯に生息しています。
そのため、紫外線は必須なのです。
特に食後のバスキング(日光浴)は消化をするにあたり、とても大切になってきます。
紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、ライトもその2種類があります。
(UV-AとUV-Bが一台で照射出来る便利なライトもあります)
↓我が家ではUV-AとUV-Bが一体になったこちらの”ハイパーサン”を使用。
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ただ、ハイパーサンは80W以上しか無いようで飼育環境によっては夏の間は使用できません。
(温度が上がりすぎるので)
UV-AとUV-Bは効果が違うので、必ず両方必要です。
※十分な太陽の光を浴びられる環境の場合はこの限りではありません。
●UV-Aライト
・UV-Aの仕事
UV-Aを浴びる事により、新陳代謝や脱皮を促し、食欲増進の効果があります。
食欲が無い場合でも太陽の光を浴びる事で回復したりするのはこのためかと思っています。
夏→温度が上がりすぎるので、25W〜50Wを使用。
冬→保温効果も期待して80W〜100Wを使用。
※ケージのサイズによって、生体とライトが近すぎると100Wなど強い光によって目にトラブルがある事があるようです。
我が家でも60cmのケージで100Wを使用していたときに、涙目と目やにで悩まされました。
ライトのワット数を下げると改善されました。
UV-Aはガラスを透過するので、窓のある部屋ならそこそこ吸収は出来るようです。
●UV-Bライト
・UV-Bの仕事
体内でビタミンD3を作り出すのに必要なのが、UV-B。
ビタミンD3の仕事はというと、カルシウムを吸収する事。
ビタミンD3が足りないと、どれだけカルシウムを摂取しても体に吸収されないのです。
カルシウムが体に吸収されないと、くる病などの骨の病気にかかりやすくなってしまいます。
(くる病は一度かかると完治は難しく、歩く事もままならなくなり、かわいいフトアゴちゃんにとても辛い思いをさせる病気です)
そして、UV-Bはガラスを透過しない。
要するに、窓を閉めた部屋の中には入ってこないのです。
(窓を開けたところで、ケージのガラスやアクリルも透過しないのでフトアゴちゃんまでは届きません)
冬の間は外で日光浴をさせてあげる事も出来ず自然のUV-Bを浴びる事は困難になりますので、
UV-Bライトの活用をしてあげる事を強くおすすめいたします。
夏の間など、暖かい季節は少しの時間でも太陽の光での日光浴がやはり一番です。
太陽光はやはりライトとは比べ物にならない量の紫外線を吸収させてくれるようです。
保温用ライト
文字通り、ケージ内を保温するライトです。
バスキングライトでは足りない温度を補う役割のイメージです。
夏は不要な場合が多いです。
(環境によって異なるので、ケージ内の温度をよく確認してください)
冬は、バスキングライトが消えると一気に温度が下がるので適温に保つために必須なアイテムです。
↓我が家では光の出ないエミートNEOを使用。
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赤や青の光は爬虫類の目には見えないらしく、赤い光や青い光でムーディな雰囲気の保温球もあります。
しかし、「点灯すると起きる」という声をちらほら聞いた事があるので私は光の出ないタイプを使用しています。
万が一見えていたら眩しいと思うので・・・。
ざっとまとめると・・・(我が家の場合)
◉夏 昼:UV-A50W+UV-B26W
夜:なし
◉冬 昼:UV-A&UV-B一体型80W+エミートNEO100W
夜:エミートNEO100W
という感じです。
ケージサイズや素材によってワット数も変える必要がありますので、よく観察して適温を作ってあげてください。
プラスα
ライトの点灯は、タイマーがあるととても便利です。
朝寝坊したり、夜帰宅がおそくなっても時間がくれば点灯・消灯をしてくれます。
物によっては温度が上がりすぎると勝手に切れる、下がりすぎると点くという優れものもあります。
ちょっぴりお高いですが導入をおすすめします。
↓我が家でも使用していますが、とても助かっています。
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※当ブログ内に書かれている内容はあくまで個人が調べたり、経験した内容です。
参考程度でご覧いただけると幸いです。
万が一トラブルが起きても自己責任でお願いいたします。
個体によって全て違いますので、よく観察してその子にベストの環境を作ってあげてください。
※間違いやご指摘がありましたらコメントを頂けますと幸いです。